まねきねこのねこじゃらし

2008年 03月 26日 ( 1 )

男の釣り

その場所に降り立つと、ほろ苦い空気が肺の中に広がる

唇をそっと舐めてみる  濃い海の味だ。。。
私は慌て、肩から下げているカメラを懐に仕舞い込む

潮のミストは岩に打ちつけられた波が目に見えない細かい粒になり
吹き上げられる風に乗ってやってくる

場所は残波岬
その名の通り、荒々しい波がいつまでも残る、断崖絶壁の岬である。



荒く剥きだしたゴツゴツの岩肌を注意深く渡った私は 期待に胸を膨らませ
岸壁を覗き込む。。。  居たっ!

打ち寄せる飛沫を足下に、岸壁に張り付くように男達が竿を握っている。
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海面からの高さはゆうに30メートルはあるだろう
打ち衝ける波も5メートル以上だ、その場所で釣りをする男達がいる。
彼等の獲物はGTやクエ、大物狙いである
道糸100号ハリス70号クエ針40号 餌も生きた魚だ。
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ひとつ間違えば真っ逆さまに紺碧の海に飲み込まれてしまうその場所で
男達は何時間も粘っている
実際、この場所で何人が帰らぬ人になったのか。。。
新聞に悲しい記事が載った事も少なくない
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それでも此処へ来ると黙って海を眺める男達を見る
彼らは何を求めて此処へ来るのか

彼らが沈黙の狭間に見ているものは何なのだろうか。。。
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   。゜・。・o゜・。゜・。・o゜・。゜・。・o 。゜・。・o゜・。゜・。・o゜・。゜・。・o゜・。゜・。

1週間後にまた来てみました。 これ位の波だと流石に釣り人は居ませんでした (^_^;) 
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by osamponeko | 2008-03-26 10:51 |